藤の花に会いにゆく週末旅。その2(Collonge La Rougeのブロカント)


Collonge La Rougeは

その名にRouge(赤)がつく通り


真っ赤な村です。

フィレンツェやブルージュなど、

ヨーロッパを旅したとき、赤煉瓦の街並みをよく見かけましたが

このちいさな村が一番印象的でした。


藤いろと若い緑が、赤い石に美しく映えます。


建物はどれも、数百年前のもの。


この日はちょうど運良く、ブロカントの日とのこと。

どこでやっているのかなと思ったら、

村の至るところでやっていました。


近隣の村からも沢山車が来ていて

雨の日のわりに多くの人が、出店したり買い物をしたりしていました。


なにがしまわれていた箱なのかな。

なんだか大切なものをしまっていた箱なのかな。



欲しかったコーヒーミル。なんと10ユーロ。

店主のお友達というおじさんが、

豪快に値引きしてくれ、豪快に落っことして端っこを欠いてくれました。

手前の青いほうも綺麗だったのですが

泥がついているのを見ていたら、

Pas de problem!(ノープロブレム!)と言って

近くの小さな噴水のようなところでじゃぶじゃぶ洗ってはいっと差し出してきました。

その濁りきった水でじゃぶじゃぶしたほうがよっぽどプロブレム…!!


さすがにそれには手が出せず、緑色のほうを購入。

おじちゃん、忙しそうな同僚を尻目に、近くのカフェで珈琲をご馳走してくれました。

そして別のお店では、

18世紀の薬瓶を買いました。

底の方が盛り上がっているのは、souffle(ガラスを吹いた)跡なのだそう。

これもまた、1本45ユーロのところを2本で60ユーロにまけてくれました。


パリの蚤の市よりも、種類が豊富で値段も安くて、

おもしろいものがたくさん!

そして皆が沢山話しかけてくれて、あたたかかった。

この村と、ゆっくり時間を重ねてきたんだなあ。

東京やパリでの今までの暮らしを振り返ると

同じ時間軸のうえで動いているとはおもえなくて。

たとえばここで生まれ育っていたとしたら、

性格も目標も違ったのだろうな。

自分は自分じゃなかったのだろうな。

想像もつかない。

わたしの知らない土地の、知らない時間を経て

何故かこの手におさまったものたちを見ていると

答えのない、

なにか海の泡みたいなものになったような気がしました。


***

バナーをクリックしていただいた数が
ランキングに反映される仕組みですので、
よろしければ下記クリックをお願い致します♪

にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村

現在3位になっております。
ありがとうございます。